僕 BOKU

  • 僕 BOKU2

    山本康人

    ひろしが愛花にフラれた翌日も、鈴木家はいつもと何ひとつ変わらない朝を迎えていた。そしてひろしも、いつもと同じように家を出て、同じように駅のホームで電車を待っていた。とそのとき、ひろしの目に大きな看板の文字が飛び込んできた。
    今までは気にしたことはなかったが、今日はなぜか、それが運命的な出会いに感じた。その看板の文字は「ボクシング」!!